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T.中全音律(ミーントーン)
参考までに平均律が普及する前に、鍵盤楽器の調律時に問題になった中全音律についても新しい方法で説明しておきます。ここでは一部について説明しますが、ヴェルクマイスター調律等の詳細は別途 “本” を見てください。次のように図示すると分かりやすくなっているのが理解出来ると思います。なお、各音に対して音程値を計算したければ、音程計算のページを開いて下さい。
◎ピタゴラス律
ピタゴラス律は7半音に対して700+△p(セント)の音程になっていますので、下の図に示す円のように描かれます。12個のうち1箇所だけは700−11△p(セント)の音程になっています。この避けられない特別の音程により、ウルフ(唸り)の問題が生じます。4半音の音程も参考に示しておきます。
◎中全音律・1/4コンマ律
ピタゴラス律で生じる、唸りを和らげるために考え出された音律の一つです。7半音の繋がりの音程から1/4シントニック・コンマ少なくします。つまり、(700+△p)−S÷4=(700+△p)−(4△p+△a)÷4=700−△a/4(セント)の音程です。こうすると12個のうち1箇所だけは700+11△a/4(セント)の音程になっています。この音律は下の図に示す円のように描かれます。4半音も同じように計算されます。
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