音楽に♯・♭は全く必要ありません
新しい楽典/記譜法      English

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もっと以前に記譜法は変えられてもよかったはず


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従来の楽典はこれまで記したように現在では不都合な点が多いのです。変更した方がよいと考えられます。しかもこの楽典はもっと前に変更されていてもよかったのです。


その変更時期は何度かあったと思います。その時期について次にまとめておきます。


◎変更時期1

ハ長調以外の調も弾くようになったとき。


つまり階名が音名とは別物になった時点。記譜法がハ長調以外には向いていないのでどの調にも向く方式に変更してもよかった。(♯・♭はグレゴリオ聖歌から引き継いでいますので、実際にはそれほど単純な話ではないですが。)


◎変更時期2

純正律が詳細に理解されたとき。


現在の楽典はそもそも純正律には向いていないし、純正律が複雑なので少しでも楽譜を簡単にする必要がある。この為にもっと良い方法を見つけ出してもよかった。


◎変更時期3

平均律が普及したとき。


従来の様にハ長調中心では偏っていておかしいので、もっと自然なものに変更してもよかった。


◎変更時期4

現代音楽が考え出されたとき。


現代音楽ではハ長調は従来のような意味がなくなったし、これには従来楽典は非常に不向きでもあるので、ハ長調方式と言える現在の方式を踏襲しない新しい方法に変更してもよかった。


◎変更時期5

現在。


やさしい記譜法は楽器演奏の幅がひろがり、今までより多くの人が参加出来るようになるはずです。更に最近は日本のみならず、世界中で純正律が少し見直される動きもあるようです。また、電子楽器も今後発達してくれば、プログラミングによる音楽の普及も期待出来るようになります。このような折に是非変更するのがよいと言えます。






従来楽譜の特殊性


1)従来の楽譜が作られた時代の背景


従来楽譜は16世紀頃迄に完成しています。中世ヨーロッパのグレゴリオ聖歌を母体として作られ、この影響を強く受けています。シャープとフラットもこれから受け継がれたものです。


この時代は未だ半音と全音の違いに目をあまり向けておらず、ハ長調が中心で階名と音名の違いをあまり気にしていません。


音楽も低音から高音まで振動周波数が大きく変化する音程計算は対数が非常によく馴染むものの、この時代は未だ数学で対数が存在せず、音程が現在程明確に把握されていません。


2)楽譜における音名と階名の明確化


新しく提案しているのは音名楽譜です。音名で全ての音符を表示出来ないのは良いことではありません。そもそも音名が7音しかないのも不便です。音名と階名がどの調においても分かりやすく表示されることが重要です。


3)現在の記譜法形成に影響した2つの要因


記譜法はグレゴリオ聖歌の影響を受けましたが、それ以外にも記譜法が現在のような形になったのには次の2つの理由が大きいと言えます。


@音名と階名の区別にあまり関心が無く、また音名も階名も12音という考え方をしていない。


A当時は対数なる数学が存在しておらず全音と半音の音程の区別が現在ほどはっきり認識出来ていなかった。


以上の2つの理由から、記譜法に音名と階名をはっきり区別するとか、全音と半音をはっきり区別して表示するという発想が生まれなかったようです。従って♯と♭という特殊な記号を使用して対応したのでしょう。でもこれらの記号を用いることは1つの便法に過ぎず得策ではありません。もっとオーソドックスであるべきなのです。









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