音楽に♯・♭は全く必要ありません
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はじめに          やさしい楽譜


音楽に♯・♭を使用するのはあまり良いことではありません。音楽に♯・♭の記号は当然のように使われていますが、実はこれらの記号は本来使用しなくてもよいものなのです。これらの記号は音楽を複雑にするので、あまり好ましい記号とは言えないのです。残念ですが♯・♭は音楽を分かりにくくしています。その意味から音楽にとってこれらの記号は不向きであり、一切使わない方が良いとさえ言えるのです。


中には純正律の時には♯・♭の記号は必ず必要になると思う人がいるかもしれませんが、そのようなこともありません。平均律であろうが、純正律であろうが、これらの記号を使うことなくやっていくことは十分出来ます。そもそも♯・♭の考え方はやや不自然なものであり、都合の良いものではないのです。これらの記号は音楽を特別な癖を持つ特殊なものにしてしまい、楽譜も煩雑なものにしているのです。音楽にはこれらの記号を使用しない、もっと自然で皆に受け入れられるはずの別の方法があります。


音楽を特別な癖を持つ特殊なものにしているとはどういう意味なのか、少し説明します。これは色々ありますが今音楽の調について考えてみましょう。音楽の調には特殊な偏りが生じてしまっています。ト長調は非常に多くの曲があります。しかし、それより半音低い変ト長調の曲はそれほど多くありません。これは顕著に言えることです。これら2つの調の違いはただ半音音高が異なるだけなのです。それなら2つの調の曲は同じほどあっても良いはずです。しかし実際には同じではありません。何故このような大きな違いが生じるのかと言えば、それは♯・♭を使用する楽典が特殊なものであるという特別の事情によるものなのです。


音楽の初心者はト長調の曲はよく弾くでしょうが、変ト長調の曲は弾きません。変ト長調の曲から教えていく先生はいないのです。でもト長調の曲と変ト長調の曲とを比べると変ト長調の曲の方がやさしいとも考えられます。それはこの調の曲は黒鍵を多く使用するからです。数の少ない黒鍵を使う曲の方が単純で分かりやすいのです。ですから黒鍵を主に使用する曲から習っていくのは悪いことではないはずなのです。


中には黒鍵を多く使用する調の『猫踏んじゃった』から教える先生がいるかもしれませんが、この曲を初心者に教える場合は楽譜までは教えられないのです。音楽を教える場合、楽譜とピアノの鍵盤位置の双方を同時に教えなければ、正式に教えているとは言えません。


♯・♭は“帯に短し、襷(タスキ)に長し”なのです。中途半端で両方共に使いにくいのです。平均律の時はこれらの記号が必要ないことは音楽の殆んど素人でも考えれば直ぐ分かるはずです。これらの記号がある為に、異名同音という奇妙な言葉が生じてしまいます。不必要なものがあるのです。他方、純正律の場合はどうかというと、今度はこれらの記号は純正律に都合よく使えるものではないのです。これらの記号では純正律をあまりうまく整理して説明出来ないのです。その為困ったことに、この記号は純正律を煩雑で難しいものにしてしまうのです。その結果、これは純正律を簡単には近付けない遠い存在の音律にしてしまっていると思います。純正律53音を理解している人は少ないのです。また理解している人も、実は簡単なものなのに煩雑な音の列と映ってしまう為、そういうものかと理解するだけでそれ以上先には簡単には進めないのです。このように♯・♭の考え方はあまり音楽に適していないのです。♯・♭を使わなければ音楽はよりシンプルなものに変わります。♯・♭を用いない方法に変更すべきなのです。











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